残りの花材でもう一品。9
ブーケを作る時にボリュームを出したり、
花をしっかり留めてくれたり
クッション役として大活躍のシャラ(夏ツバキ)の枝。
華やかなブーケを影ながら支えてくれた
残りの枝を改めて見ると
葉に隠れるようについているつぼみは
かすかに光沢があってツルッと丸くてとてもきれい。
このつぼみの光沢感を見せたくて
枝の整理のために切り落としたアジサイの葉を
水を入れたプレートに並べ、つぼみを散りばめて
房スグリの実を添えました。
(ふと、宮沢賢治の短編「十力の金剛石」を思い出し、
宮沢賢治風に言うと
「葉影にゆらめく光は南洋パールの娑羅の蕾」、
と、心の中でつぶやくのでした。)
娑羅のつぼみは南洋パール、
房スグリの実はルビーとエメラルド・・・
森の中のキラキラとした宝石、、そんな気分です。